中古クレーンを購入する際に、確認しておきたいポイントが二つあります。一つ目は、補強版です。クレーンは、シャーシに取り付けます。シャーシに沿った形で、強度を上げていくのが補強板です。中古のクレーン車には、補強版として高張力銅板が使用されています。ですが高張力ではなく、鉄板を取り付けてあるだけの中古クレーンも、まれに有る為注意が必要です。鉄板だけだとシャーシが曲がったり、クラックが入ってしまうかもしれません。
二つ目は、車両エンジンです。クレーンは車輌本体から、動力をもらわなければ動かすことが出来ません。クレーンアクセルを噴かすと、車輌エンジンが同時に回転し始め、それが動くというシステムになっているのです。従ってクレーンを使って作業を行う時は、車両エンジン自体も消耗しているということになります。クレーンの可動時間が長い事業所で使用されていた場合、走行距離以上に車両エンジンのほうが使用されていたと考えたほうが、賢明だと言えるでしょう。中古クレーンは車輌、クレーンの年式が近くなれば近くなる程、購入価格は自然と高くなっていきます。走行距離だけが長くなっている中古クレーンは、慎重に検討したほうが良いかもしれません。